1948-06-10 第2回国会 参議院 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第10号
日本がまだ獨立國家でなく、敗戰の苦杯を今嘗めつつあるその最中、一番苦しみつつある者は結局引揚者そのものである、未歸還者の家族そのものである。
日本がまだ獨立國家でなく、敗戰の苦杯を今嘗めつつあるその最中、一番苦しみつつある者は結局引揚者そのものである、未歸還者の家族そのものである。
そうして日本の建前が、講和會議後において、獨立國家として再生する機會の一日も早いことを祈念いたしております。國民幸福のために、將来の文化発展のために、ぜひとも早いことを望んでおるのであつて決して遅れることがいいというような考えは毛頭もつておりません。
こういう御意見のように伺つておるのでありますが、政府といたしましては、この法律を今日國會に御審議を願つております基本的な條件は、日本が當面しております祖國再建という大きな課題を解決し、また平和會議を通して獨立國家への新しい前進をいたしますためには、何と申しましても食糧問題を解決しなければなりません。
從つて安い爲替でこれる考えるということは、今の場合はそれは考えられても、苟しくも日本が獨立國家となつた場合には僕は運用できないと思う。それは言い換えれば非常に高い關税を課すると同じことになる。
殊に御承知の通り、先ほど問題になつておりますが、いわゆる日本の政治情勢というものは、獨立國家としての議會の權能によつて一切やることができない状態になつておりますので、これらのことから考えてかつて戰爭中なり、戰爭前なり、言いかえますれば、日本が獨自の立場においてやつた場合においては、なるほど山口君が言われるように、會期を三日延長するのでもなかなか問題であつたということは、これは奬來われわれが自主的に十分考
大統領も君主も、獨立國家としてないような國が現在ではあるではないかと存じます。そこで君主の意味と大統領の意味とをお聽きしておきたいと思うのであります。
○石川委員 そういたしますと、ここにありますところの大統領、それから君主、こういうもののラインの中には、世界に存在する獨立國家のすべての、何と言いましようか、國内法上もしくは國際法上、その國を代表している者、こう解釋すべきでありましようか。
將來日本が獨立國家として立つて行く場合に、農業生産、工業生産の關係をどの程度に見て行くか、農業生産がどの程度自給自足できる客觀的基礎を持つておるか、そういうふうな國の將來の國策を決定する上からも、決定的な最も正しい調査が必要だと考えております。それが一つ。